今時のWi-Fi

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古のWi-Fiはこちら

Wi-Fiの普及はノートパソコンでは無く、事実上スマートフォンが普及したからだろう。
ちょうどWi-Fi4の機器が発売されたころに、iPhoneが発売された。
最近はWi-Fiが普及したためノートパソコンに有線のRJ45端子が無く、Wi-Fiオンリーな機種も増えてきた。
もはや会社や自宅を問わずに設置されているのが常識となった。

企業においてはコロナ過で一気にWEB会議が主流となり、対面でもZoomやTeamsを利用して資料を画面共有することが多くなった。
プロジェクターが利用されることが少なくなり、全員が目の前にあるノートパソコンの画面で討議するよう会議のやり方が変わった。そもそも会議室に集まることもなく始まることもある。
ちょっと前までは会議室にHUBとLANケーブルを用意して。。。なんて、やっていたがWi-Fiであればすぐに始められる。
有線の方が安定して高速なのは皆さんご存じなのだが、最近はわざわざ繋いでいる人を見たことが無い。

自宅においてもブロードバンド回線の敷設は当たり前になり、今は概ね1000Mbpsの回線が一般的だ。一人暮らしの方は携帯電話回線契約のみの方もいるが、家族で生活している方は光回線を引いてWi-Fiを設置すれば定額で利用できるためコスト対メリットが高いため敷設が一般的だ。動画配信サービスなんかも高画質なものを安定して楽しめる。
年頃の子供がYouTubeやTikTokなんかを大量に閲覧しない限り、回線が逼迫することも少ないだろう。昔と違ってかなり環境が変わった。
大抵の企業であっても、今のところ200~300人程度までであればビジネス用の1000Mbpsの回線で事足りている感じだ。WEB会議中に混雑していても、今のところ「すいません!音声が途切れました!」という会話でなんとかなっている。そんな場合でもWi-Fi接続のままである。

最新はWi-Fi7なので、Wi-Fi4はさすがに時代遅れだと思うのだが、Wi-Fi5はまだまだ現役だ。BUFFALO社のWCR-1166DHPLなんかは2025年5月に新発売していたりする。
家庭用の光回線は大抵実測値で300~400Mbps位なものだろう。すると最大866MbpsのWi-Fi5エントリー機でも十分事足りる速度だ。

今まで自宅ではNEC社のAterm WG1200HS3というWi-Fi5の機種を使っていたのだが、2025年8月にサポートが切れてしまった。6年以上使っていたので、そろそろ買い替えの時期ではある。
今までWi-Fi機器を購入するとなると、第1候補はNEC社のAtermシリーズ、第2候補はBUFFALO社製AirStationだ。両社とも昔から定評がある。NECはずっとPC-9801シリーズを使用していたため、ちょっと贔屓しているのと安定性が高いので安心感があるためだ。
最近流行のTP-Linkなんかは安価で高性能だと思うのだけど、やっぱりちょっと信用ならない。いろいろ過去に事件があったし米国政府が使用禁止を検討するくらいなのでクレジットカードの情報を流すのも不安がある。そもそも対中関係が怪しい状態になると今は全く大丈夫でも「意図的なバグ」が混入される可能性もある気がしてならない。
自動アップデートでファームを弄ればDNSハイジャック攻撃なんか簡単にできそうだ。証明書エラーは出ると思うけど、お気に入りから開いたサイトなのに偽サイトへ誘導される様な事態が考えられる。セキュリティーに関しては安さより安心感の方が上だ。

NEC製のAterm製品だが、ファームウェアのサポートが「販売終了から5年」から「販売終了から3年」に減ってしまった。その昔は、できるだけ長くということで明言はしていなかったものの7年位はサポートがあったものだ。
それがついに3年にまで減ってしまった。サポートコストがかかるのは判るのだけど、ちょと短すぎだ。
対してBUFFALO社のAirStationは製造終了から5年だ。販売終了2年前に製造終了であれば同じことなのだが、少なくともNECより保守期間が長そうである。

このサイトはWordPress保証外のさくらインターネットのライトプランで運用しているのだが、保証されているスタンダードプランに変更することもできないほど予算が無い。
少しでも安く長く使いたいのである。
ということで、今回はNEC製を諦めて、BUFFALO社のWSR-1500AX2Lを購入した。Wi-Fi6のルーターだ。
Wi-Fi7?
あんなものは高くて手が出せない。

このルーターだけど、5Ghz帯はもちろんWi-Fi6なのだけど、2.4Ghz帯はWi-Fi4のままという珍しい機種である。機能を省いている分、エントリー機として価格が安いのだ。
しかも通常エントリー機は機能が少ない分、消費電力も少ない。よって電気代も安上がりになるのだ。消費電力が10wを超えるWi-Fiルーターなぞ、我が家には置けない。

自宅の状況だと2.4Ghz帯は大混雑しているのだが、マンションのコンクリートが普通より厚いためか5Ghz帯はガラガラだ。最も価値の高いW52帯(36,40,44,48ch)は自分しかいないという状況だ。
内装の壁はちょっと薄いので5Ghz帯でも十分隅まで届く。
そのため元から2.4Ghz帯は電波を一切停止しており全く使っていないから不要なのだ。ちょっぴりだけど電気代が節約できるはずだ。
しかも出力を意図的に75%位に出力を落していたりする。電気代はもちろん長持ちする可能性が高まるためである。
せこすぎるので一応周りには「セキュリティーのため必要以上に電波を飛ばさない」ということにしている。
(これは嘘ではなく本当にセキュリティー対策になります)

さて購入したのは良いのだがWi-Fi6対応の機器は「iPhoneSE3」しかない。Wi-Fi7対応の機器なんて一つも無いのだ。
他は全部Wi-Fi5までなのである。
実は未だ有線派なので、有線で繋げられるものは全部有線。そのため今回購入したルーターのRJ45端子はすべて埋まっている。

さてiPhoneSE3で、Wi-Fi5とWi-Fi6でどのくらい速度差がでるのか試してみた。

Nouno
Nouno

えー、何度試しても全く変わりません!

厳密にいうと1割くらいは早くなったような気が。。。

既に400MBps位でていたので、インターネット側の回線に引きずられて飽和状態だったのだろう。
他も同じ。ベンチマーク的にも体感的には全く早くなっていない。
意図的に同時アクセスさせても、本当に何も変わらなかった。
Wi-Fi5以前は、リプレースすると驚くほど速くなったものなのだが。。。

問題はThinkPad X61だった。こいつはWi-Fi4ドラフト版という奴である。
WPA2でなければ接続ができないのは仕方が無いのだが、5Ghz帯に繋いでしばらくするとブルースクリーンで落ちる。何をどう設定変更してもダメだった。調べるとよくある現象らしい。
試しに2.4Ghz帯に接続すると全く問題がない。たぶんWi-Fi機器側がWi-Fi4のままなのが功を奏しているのだろう。
これなら有線で接続する方がマシである。

ちょっとは高速化するかと思ったら、何も変わらず逆に使い勝手が悪くなってしまった。
WPA2を廃止してWPA3で統一できたから、良しとするか。。。

ということで、のWi-Fiは特に必要がなければ一番安いエントリー機で十分そうだ。人数が少なければWi-Fi5でも十分だろう。

電波が届かないのが問題であれば、安いWi-Fi機器を2つ買ってきてEasyMeshにした方が幸せかもしれない。おそらくその方が負荷分散されて混雑も緩和されるだろう。
10Gbpsの高速回線等を引いている人は分かっているので、そういう方は適切な機器を選べばよい。
自分はスマートフォンやタブレットでWi-Fi7を利用して10Gbpsの回線が必要な状況が思いつかない。4K動画を閲覧するにしても30Mbps程度あれば安定的にみられるだろう。そもそもあの画面サイズで4K動画が必要なのかも疑問だ。解像度が足りないし。

実のところWCR-1166DHPLにするかWSR-1500AX2Lか最後まで悩んだ。
1,500円も価格差があったのだ。こんなことなら安い方にしておけばよかった。。。
次回リプレースする頃にはWi-Fi8の機器が発売されて普及しているのだろうが、きっとWi-Fi6の機器のエントリー機を買うのだろう。。。

せめてWi-Fi7のエントリー機が買えるよう、今から貯金頑張ります!

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