
たまたま前の週に東京都府中市在住の友人に「そういえば府中駅近くにクラフトビールのお店ができるらしいよ?」という情報だけで、色々調べて急遽訪れてみたクラフトビール醸造所併設のお店である。
「THREE ARROWS BREWING」は府中市で初めてのブルワリーだそうだ。6/19(木)に開店したそうなのだが、平日は全く無理。仕方なく開店2日後に訪れてみた。
お店に14時過ぎに到着したのだが、既にギリギリ満席な感じ。なんとかカウンターに席を取った。開店日は満席で入れなかった人も多かったらしい。
こちらのお店はキャッシュオン制。しかも完全キャッシュレス。現金不可で今時な感じ。席も全部立席で、完全に若者向けだ。雰囲気的にカスハラとかしそうな輩は最初から排除されているイメージ。老兵にはギリギリ対応可な感じだが、お店としては正しいスタンスと思う。

注文を優先したいのであれば、レジのあるカウンター右端。ゆっくり楽しみたいのであれば、セルフでチェイサーが用意されているので、カウンター左端に陣取るのが良いだろう。
カウンターで眺めると良くわかるのだが、タップが非常に特徴的で、鹿の角でできている。ガス圧計も表には無い。とてもスタイリッシュなイメージ。

本日のメニュー
12タップもある。THREE ARROWS BREWING製は2つ。うち1つはコラボ。醸造所とのことなのだが意外と少ない。
老兵は近眼かつ老眼なのでメニューが全然見えないのだよ。。。
いつもスマホで写真を撮って、それを拡大しながらオーダーするスタイルだ。かなり情けない。
ここの特徴はIBU(国際苦味単位)が数値では無く、Low,Mid,Highの3種類で表記されているところだ。正直微妙に分かりにくいのだが、苦味は人によって異なるのでオーナーによる主観で記載しているそうだ。普通のお客さんなら、たしかにこちらの方が分かりやすい。
色もEBC(色の濃淡)だと~とお話しされていた。どちらかと言うとSRMを使う方が一般的なのだが、EBCが先にでてくるということは、おそらくヨーロピアンスタイルが基本なのだろう。
ということで、ファーストコンタクトは1番のBright Shot(TAB)をチョイス。
一般的なPale Aleで王道な感じ。ガブガブと飲むより、ちょっとぬるくなってもゆっくりと楽しむテイストだ。ちょっぴり苦めなのとアルコール度数が高めなのが特徴。
フードは持ち込み可の様だが、タピオカのスナックをオーダー。これがとてもおいしい。。子供向けではない位に非常にスパイシーでビールが進む。
「こちらは量り売りに対応してますか?」と尋ねたら、「グラウラー等お持ち頂ければ対応できます」との回答だった。
「実は持ってきてます!REVOMAX」と回答したら、一瞬で空気が変わった。話を聞くとどうやら初めての客らしい。
お店の方から興味津々で色々と尋ねられる。
グラウラーへの充填は最高レベル。一切手抜きが無い。自分としては適切に洗浄して持っていっているつもりなのだが、強制的にREVOMAXは再洗浄された。
良い意味で客を全く信用していない。ちゃんと洗剤を使ってボトル専用のスポンジで洗うのだ。さらに氷による冷却を施した後に水を切ってやっと充填する。充填も酸化を最小限にしている感じで意図的にビールをこぼしながら充填された。数日なら冷蔵庫に入れれば問題無さそうだし、少なくとも半日は最高レベルのビールを楽しめるだろう。ここで入れてバーベキュー等に持って行くと最高かも知れない。とても丁寧な印象を受けた。

ということで、量り売り1号の記念写真
ラベルが付けてあったのだが、ここまでしてくれるお店は少ない。

脇に冷蔵庫も設置してあって、缶も販売しているようだ。

ここでちょっと残念なお知らせ。
お店は開店したけれども、ここではまだ醸造していないとのことだ。
なんでも機材を発注中で9月に設置するとのこと。
それまでは懇意にしているブルワーさんにお願いして、間借りして造っているとのことだった。
なるほど。どうりで自社製のビールが少ない訳だ。
ちょっと覗かせて貰ったのだが、本当に何も無い。
樽が無造作に置いてあったりして、表のスタイリッシュさは全く無い。
ここから醸造所ができていく工程が見られるわけで、それはそれで面白い。
完成する9月には再訪しようと思う。
コメント